皆さんはトレッキングシューズ履いていますか。登山、ハイキングにはもちろん近場を散歩したり、旅行先でも大活躍してくれます。”歩く”ことを科学した靴であるので自分の足によく馴染むものを選べば歩くことが楽しくなります。
トレッキングシューズのハイカットとビブラムソールは私が愛用するシューズでは絶対外せない条件です。今はすごく安くて品質の良いものも増えたので、迷ってしまいます。それでも私はトレッキングシューズは高くても歴史のあるいいものを買いましょう!と断言します。モノを買うときはトータルのコストを考えに入れる必要があります。投資と考えて良いモノを購入するようにすることをお勧めします。
ハイカットは言わば、足首のコルセットです。荒れた道を行く時、クキッ!ときそうな時に足首をしっかりホールドしてくれます。慎重に道を選んで歩いても(疲れてくると道の見極めもいい加減になりがち)必ず浮き石などを踏んでしまったり、コケで滑ったりなど足元をすくわれる場面があります。
これで足首を痛めてしまったら、もうそのアクティビティは終了ですね。同行するみんなにも迷惑をかけることにもなります。事前に防ぐ手立てがあるのに利用しない手はありませんよ。安心のためのハイカット。
特に我々中高年者は体重も増えていますし、各部柔軟性が低下しています!!道具でカバーしましょう。
ローカットシューズは散策や軽いハイキング程度に考えておくのが良いと思います。
ビブラムソールとは何でしょうか?
イタリアのビブラム(Vibram社)の商品です。Vibram社はなんと靴底だけを作るメーカーなのですよ。
1937年、イタリア登山家が創業したこのVibramのソールは世界中の登山靴メーカーから絶大な信頼を得て採用され続ける唯一無二のメーカーなのです。頑丈で、濡れた岩でも滑りにくく、低温でも柔軟性を維持するよう研究され進化し続けるビブラムソール。材質やブロックパターンの違いで型番が多数あります。もちろんすり減ってしまったら張り替えてお気に入りのトレッキングシューズを長く履き続けることができます。長い目で見れば安いものです。
もうひとつ重要な機能があります。防水性と透湿性です。この相反する機能を併せ持つものがゴアテックス(GORE-TEX)です。靴のサイドなど本体を形作る部分に使われています。雨や水溜りで直接濡れ、かつ足の汗が籠るところでもあります。こちらはアメリカで1969年に開発された夢のような素材です。
ゴアテックスの表面には無数の孔があります。この微細な孔の大きさが絶妙で、水分子は通過できないが、水蒸気の分子は通り抜ける。つまり雨では濡れないが、汗は蒸発させることができる。
テントやレインウェアなどにも採用される、今ではなくてはならない素材です。GORE-TEXタグのついた製品はすごく高いです。競合がほぼないですからね。同等の性能を目指してナイロンなどで各社新素材を開発・採用していますが、未だゴアテックスに正面から対抗できる高性能の素材はないようです。
いづれかの性能が見劣りするため値段はゴアテックスの半額以下です。しかし、レインウェアともなると使用する素材面積が大きく、素材だけでなく作り自体の構造や品質も性能に関わってきますので、GORE-TEXだけが良いわけではありませんし、他素材も良質のものがあります。
今回はトレッキングシューズに限定していますので、GORE-TEX一択でも良いかなと思います。活動が夏だけとか日帰りのアクティビティであるとかならば多少の濡れとか蒸れなどは気にしない人もあるかもしれません。
どうでしょう。ビブラムソール、GORE-TEX、ハイカットの有名メーカーのトレッキングシューズを探すと2〜4万円ほどになるのではないでしょうか。1万円以下の見た目も良さげな知っているメーカー品もあります。生産はベトナムや中国になっているかと思います。メーカー自体が中国メーカーという商品もアマゾンなどで販売されています。自分で若干の加工と手入れをすれば、かなり使えるというクライマーの話しもありますが、ソールがすぐ剥がれたというのも聞きますし、品質に不安があり本番用には選択しづらいです。山でソールが剥がれたという人を見かけたことがありますが、大変ですよ。ガムテープでも持っていれば何とか靴を履いて足を痛めずに下山はできるかと思いますが、、。
まずは気になるシューズを見つけたら実店舗で足を合わせてサイズを確認しましょう。メーカーによって足型の違いがあるので確認した方がいいのです。その後、家に帰ってポチッとすれば間違いの少ない最も安い買い方です!近所で充分慣らしておいて、実戦投入ですよ。いきなり長時間履くと足に豆が出来てしまいますからね。