アカイエカはヒトスジシマカ(ヤブカ)に比べれば動きに派手さがなく地味だが、実のところ相当に厄介な強敵であります。どちらも痒みを伴う湿疹と感染症を媒介するということで厄介者ですが、アカイエカはそれに加えて行動様式が人間の生活リズムを狂わせて心の健康まで脅かすことの方が問題だと思います。
wikiや昆虫図鑑などからこれらの特徴をまず書き出してみました。まず相手をよく知って対策しましょう!
共通してデング熱、日本脳炎、マラリア、ウエストナイル熱、フィラリア症を媒介します。
アカイエカ
体長…5.5㎜前後、翅長:4.5㎜前後
体色…茶褐色、腹部背面に黄色、橙色の横帯が見られる
生息域…アジア温帯地域、日本全国
活動時期…4月~10月
サイクル…10日ほどで卵から成虫になる
行動…メスが産卵期にヒトを含め、鳥、動物から吸血する
メスは越冬するが冬季は吸血行動しない
夜行性、日没から明け方にかけての吸血行動(吸血の盛んな時間帯は2回、20時頃と朝6時頃)
ヒトスジシマカ
体長…4.5㎜前後、翅長:4.0㎜前後
体色…体色は黒、腹部背面に白色
生息域…アジア温帯地域、日本全国
活動時期…5月~11月
サイクル…10日ほどで卵から成虫になる
行動…卵で越冬する
朝方から夕方まで吸血行動、昼行性
アジア原産であるが、古タイヤの流通により世界各国で繁殖
「世界の侵略的外来種ワースト100」の1種として指定されている
蚊が察知するのは体温、二酸化炭素、水と言われています。また血液型の違いが刺されやすさに関係すると言われており、O、B、AB、Aの順に刺されやすいとも言われる。私はA型ですが、大勢の中で自分だけ刺されるタイプですので、他の条件(汗かき、色黒、体脂肪、体温など)の影響も大きく、血液型による分類は十分に確からしいとも言えない。飲酒後は二酸化炭素の代謝が多くなり、刺されやすい。酔っていると気づかず無防備になり、さらにやられやすい傾向。
アカイエカの奇襲攻撃
夜中ぐっすりと寝ている時に、耳元にブーンと寄ってくるのが夜行性であるアカイエカです。
明日も早いからしっかり寝て体調整えておかないと、この暑さですから熱中症にもなりかねない。なのに寝入ったその時に耳元でブーン!耳あたりを手当たり次第叩いて追い払うも、しばらくするとまたブーン!!
たまらず電灯をつけて探すが、見当たらず。
諦めてまた寝入った頃にまたブーン!!!いい加減にしろ。また電灯つけて探す。寝転んで辺りを見渡す。天井、壁、家具の隙間。大概は発見はできない。まず体色が茶色で止まっていると全く分からない。そして上手く隠れる。忍者のような奴。
部屋に侵入したアカイエカは1、2週間は生きる。退治できなければ毎夜、夜中に攻撃を受けることになる。堪らん。
以前、温泉が出る街に住んでいたことがある。側溝には暖かい排水が流れ込むので、一年中元気な蚊が飛んでいた。
毎日毎日このアカイエカの深夜の攻撃を受けると、ちょっとノイローゼ気味になります。睡眠が途切れ途切れになり、寝不足で体調不良。寝ている時、耳元に来るとブーンと音がして気がつくが、足の方だとじっくり血を吸われてこれまた痒くて目が覚める。しまいには耳元で音がするような気がするようになってしまうほど最悪の敵です。これは夜に活動するアカイエカならではの悩みです。
急いでなんとかしなければと思い、とりあえずベッド横にベープマットのような熱で薬剤を蒸発させるタイプの虫除けを設置してしのぎました。対策としてこれはもちろん効果がありました。
でも薬剤たっぷりの空気を毎晩吸っているのもなんだか体に悪そうだなということで、ネットで探して蚊帳を買いました。昔懐かしい蚊帳です。ちょっと高かったけど麻でできた肌触りも夏っぽい上等な蚊帳です。
なんて安心感!こんなに心強さを感じることはなかなかないですよ。しかもムカデからも守られるのだ!
アカイエカはもちろん家内で繁殖しているわけではないでしょう。庭のほんの僅かな水溜りが10日間あれば卵から孵化してしまいます。止めた換気扇の羽根の隙間から侵入、玄関あたりで夜を待っている時に偶然に人と一緒に侵入、換気のために窓を開けた時に侵入などフワッと空気の流れに乗って入ってくるようこともある様です。
出張で宿泊するビジネスホテルなどでもアカイエカはよく侵入しています。4、5階ぐらいだと普通に入ってきています。やはり、深夜にブーンと羽音が耳元でして起こされます。フロントに伝えると大抵は液体ベープのようなものが用意してあります。さすがに蚊帳というわけにいきませんから、防虫・殺虫薬剤の世話になります。適宜、利用できるものを活用して蚊に負けないようにしたいですね。小さいけれど侮るなかれ。