方丈記/鴨長明著

42分

私よく急流に遊びに行きます。

流れゆく川面は注意していなければただの面。太陽の光をキラキラ反射して、滑らかで一様な川の表面と受け取るばかり。

ところがこれをじっと見つめる。じっくり座り込んで見つめる。川の流れを感じながら観察する。するとどうだ、川の水は一瞬も止まることなく過ぎ去っていくのを感じ取ることができるようになる。野球選手で言えば、打つ瞬間ボールが止まって見える状態だ。

同じことが森にいても感じる。山全体を見る。山は何も変化しない。木々もただそこに立っている。ところが一本の木の梢をじっと見つめていると、やがて木々がそれぞれ別な動きをしていることに気が付く。更に観察を続ける。山全体の木々が大きく揺れたり小さく震えたりするのを感じることが出来るようになる。こうなると木は私に手を振っているようにすら感じる。

方丈記とはそう言うものだ。感じる力を忘れてはいけない。フォースを信じるのだ。

万感の思いを込めて星を捧げる

★★★★★

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耳で読書を

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