20時間5分
んあああ、なんてことだ!こんなに面白い本だったのか!!
この本をこどもの時から愛読書にしていた人は私より確実にひとつ余分に豊かなものを心に持てていたのだな。羨ましいと同時に悔しい。なんとなく女の子向けの物語と勝手に区別していたので、この歳になるまで手にすることのなかった本。ジェンダーフリーの時代に何言ってんだとお叱りを受けそうなお粗末さ。遅まきながら読んでよかった。愛読書のひとつに入れよう。なんなら書籍も買おうと思う。
アン・シャーリーの成長の物語である。あとがきにあるようにこの物語は決して児童文学ではない。会話や言い回しはこどものレベルではない。むしろ大人でなければアンの空想力に満ち満ちた表現を楽しめないだろう。ヘッドホンで聞いていたが、朝の通勤列車ならぷっと噴き出して周囲に変な目で見られること必至である。
ここから学ぶことのひとつは許すということの大事さかな。人は頑なになりがちだ。歳を取れば尚更。
誰にでも失敗はある。許してみよう。難しいことではあるが、、。
それにしても、マシューとマリラの善良なこと。そうさな〜。
舞台はカナダ プリンス・エドワード島。
西洋人に多いけど、ソバカスって成長して大人になると次第に薄く消えていくんだね。東洋人における蒙古斑みたいなものかな。遺伝子のどこかに組み込まれた大人への印みたいなものであろうか。
もうとにかくこれを差し上げる!!
★★★★★